Altium Designer には地味ながら便利な機能が数多くあります。回路図エディタに用意されている Compile Maskという機能もその一つです。
こも機能を使うと、回路図上の任意のエリアをボックスで囲むだけでその中の回路がデータ出力時に除外できます。そして必要になれば、ボタンの 1クリックで復帰させることができます。
例えば、基板レイアウト時には不要なシミュレーション用の信号源や電源を 、この Compile Mask で除外する事ができます。 また実装部品の一部を省いて、部品実装の異なる 2種類の基板を作りたい場合にも便利です。
この画面のように、コンパイルマスク コマンドを起動して、除外したいエリアをボックスで囲みます。そうすると、このボックス内の回路がグレーアウトしデータ出力から除外されます。そして、ボックス左上の▲ボタンをクリックすると除外された回路が元の状態に復帰します。
また注釈をプリントアウトとしたくない場合にも Compile Mask が使えますが、この場合は [配置] >> 注釈 – 注釈 コマンドの方が便利です。この On – Off 可能なブロックに書き込んだ注釈は、ボタンひとつで印刷から除外することができます。
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