<概要>
Q1: 設計可能な基板層数は?
Altium Designerは電気的な接続を認識するレイヤが、シグナルレイヤ(信号層)として32層、プレーンレイヤが16層、用意されていますので、最大48層までの基板設計が可能です。この他に、電気的な接続は認識しませんが、基板の外形寸法などの機構的な情報を作画する為のメカニカルレイヤが32層まで使用できます。
Q2: 片面基板は設計できますか?
PCBを新規作成するとTop及びBottomレイヤが既定レイヤとして必ず追加され、これらのレイヤを削除することはできません。片面基板の場合は、Topレイヤに部品を配置し、Bottomレイヤで配線を行う、という形を取ることが一般的です。通常、Bottomレイヤだけではすべての配線できないので、その様な箇所は、ジャンパー線を使用する必要があります。Altium Designerでは、ジャンパー線を取り扱う機能も用意されています。
Q3: 特殊な基板の設計はできますか?
Altium Designerでは、リジット・フレキ基板や基板の内層に部品を配置する部品内蔵基板にも対応しています。
Q4: 扱える部品点数に制限はありますか?
使用できるレイヤ(層)数には、制限がありますが、部品点数についての制限は特にありません。
Q5: 他社製品のデータを利用することはできますか?
Altium Designerでは、他社製品のデータをインポートする機能が用意されています。対応フォーマットについては、以下のリンクをご覧ください。
<操作>
Q1: 基板外形を編集するにはどのようにすればいいですか?
PCBファイルを新規作成すると、バックグラウンドが黒い領域が表示されます。この領域を 基板外形 と呼び、実際に設計する基板サイズを定義します。 基板外形を編集するには、ラインコマンドを使って作画した形状をセレクトし、デザイン >> 基板外形 >> セレクトオブジェクトから設定(Design >> Board Shape >> Define from selected objects)を実行します。
あるいは、表示 >> 基板プラニングモード(View >> Board Planning Mode)を実行した後、デザイン(Design)メニューに用意されている以下のコマンドを使用します:
- 設定(Redefine)・・・新たに 基板外形 を作画
- 編集(Move Board Vertices)・・・既存の 基板外形 の頂点を移動
- 移動(Move Board Shape)・・・基板外形 を移動
Q2: 単位系の切り替えはできますか?
PCBでの編集作業中に単位系を変更するには、ショートカットキー:Q を押してください。単位系が mil と mm との間で切り替えができます。
Q3: 基板を反転表示することはできますか?
通常、基板は、Top Layer(部品面)から見た状態で表示されますが、Bottom Layer(半田面)から見た状態で表示し、作業することができます。基板を反転表示するには、表示 >> フリップ表示(View >> Flip Board)を実行します。元の状態に戻す場合も、このコマンドを実行します。
Q4: 基板の3次元(3D)表示するには、どのようにすればいいですか?
Altium Designerでは、基板を3次元表示することができます。3D表示に切り替えるには、表示 >> 3Dへ切り替え(View >> Switch To 3D)を実行してください。また、2次元表示に戻すには、表示 >> 2Dへ切り替え(View >> Switch To 2D)を実行してください。
Q5: 回路情報をPCBに読み込むには、どのようにすればいいですか?
Altium Designerは、統一設計環境ですので、回路図から作成したネットリストをPCBエディタで読み込むという作業は不要です。回路図とPCB間のデータのやり取りは、更新コマンドを実行することで処理できます。更新のコマンドは、回路図エディタからは、デザイン >> Update PCB documents・・・を実行します。
Q6: グリッドの設定はどのようにすればいいですか?
表示用のグリッドと基本的なカーソルの移動間隔であるスナップグリッドの設定は、ワークスペース上でショートカットキー:G で変更できます。また、コンポーネント専用のグリッド設定や特定エリアだけ別設定にすることも可能です。詳細については、統一グリッドシステム を参照してください。
Q7: 部品の配置角度を変更するにはどのようにすればいいですか?
コンポーネントなどのオブジェクト移動中、スペースキーを押すと、90度単位で、そのオブジェクトが反時計周りで回転します。この回転角度を90度以外に設定するには、以下の設定を変更してください:ツール >> プリファレンス(Tools >> Preferences) を実行し、PCB Editor – General ページ下側にある その他(Other) の 回転角 (Rotation Step) の設定を変更してください。
Altium Desognerユーザー情報サイト
一般公開エリアの PCB トピックス
- 設計の流れに沿ったトピック紹介
- コンポーネント配置や移動についてPCBドキュメントの新規作成で使える便利な機能
- 表示機能について
- 作業環境の設定
- 3D表示について
- レイヤの変更について
- デザインオブジェクトの紹介
- ワークスペース:PCB Filterパネル
- デザインルール:Mask
- リジッド・フレキ基板の設計に関するドキュメント
- PCBでのインポート・エクスポートデザインルール:Plane
- オブジェクトの紹介:ポリゴン(Polygon Pour)
- オブジェクトの紹介:コンポーネント外形(3D Body)
- オブジェクトの紹介:ルーム (Room)
- デザインルール:概要
- デザインルール:SMT
- デザインルール:Routing
- デザインルール:Electrical
- 対処方法:PCBファイルサイズの増加
- 対処方法:ガーバーデータ出力
- 基本操作:削除
- 基本操作:配線
- 基本操作:デザイン情報の転送
- 基本操作:基板外形の設定
- 基本操作:穴径図の作成方法
- 基本操作:アンルート(未配線の状態に戻す)
- 基本操作:ネットリストの読み込み
- 基本操作:グリッドの設定(Summer 09以前)
- 機能紹介:エンベデッド ボードアレイ(面付け)
- 機能紹介:多角形オブジェクトの編集(v14.3)
- 機能紹介:ペースト スペシャル
- 機能紹介:ティアドロップの追加・削除
- 機能紹介:配線長の確認
- 機能紹介:クラス定義
- 機能紹介:未使用パッドの削除(v14.3)
- 機能紹介: xSignal
- 機能紹介:マルチチャンネル デザイン
- 機能紹介: 距離計測
- 機能紹介:部品の位置座標ファイル出力
- 機能紹介:mmの精度設定
- 機能紹介:統一グリッドシステム(Release 10)
- 機能紹介:ユニオン
- 機能紹介:類似オブジェクトの検索(PCB)
- 機能紹介:パターンのガードリング
- 機能紹介:差動ペア配線
- 機能紹介:インタラクティブ配線長チューニング
- 機能紹介:NCドリル出力
- 機能紹介:部品番号の整列
- 機能紹介:スペシャルストリング一覧
- 機能紹介:コンバート(変換) – その1 –
- 機能紹介:ガーバーデータ出力
- 機能紹介:異なるネットを接続(ショート)
- 機能紹介:Allegroファイルのインポート
- 機能紹介:穴サイズの編集(Hole Size Editor)
- 機能紹介:PCBテンプレートの作成
- 機能紹介:逆ネットリストの作成
- 機能紹介:禁止領域設定(キープアウト属性)
- 機能紹介:テストポイント
- Tips:コネクション(ラッツ)表示に関するトピック
- Tips:PCBへロゴマークを挿入
- Tips: ライブラリエディタでの印刷
- Tips: 複数のデジグネータを一括で移動
- Tips:点線の作画
6,642 total views, 2 views today