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ガーバー編集の勘どころ

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Altium Designer は CAM エデキタを備えており、リバースエンジニアリング機能を利用して Gerber や ODB++ で保存されたグラフィックデータを読み込み、これを Altium Designer の PCB データに変換する事ができます。そしてこの PCB データを PCB 編集機能を利用して修正を加えることができます。その概要は、ガーバーインとリバースエンンジニアリング機能 で紹介させていただいているとおり、Gerber を介して世界中のあらゆる PCB CAD で作成された アートワークデータを読み込んで、PCB 編集機能を使って修正・再利用を行う事ができます。
 
しかし、層ごとに保存されたアートワークデータのスタックアップなどの手続きが必要になり、特定の層をちょっとだけ修正したいような場合には、準備に手間がかかりすぎて非効率な場合があります。このような小規模な修正には、PCB データに変換せず、CAM エディタの編集機能をう方が手っ取り早く行えます。しかしその際に問題になるのが CAM エディタ の持つ独特の操作性です。
 
Altium Designer の CAM エディタは、企業買収によって外部から調達したツールであり Altium で開発でれた製品とは操作性が大きく異なり、CAM エディタを便利に使いこなすには、この独特の操作性に慣れることが必要です。そこで部品(CAM エディタではパッド)の移動を例にとり CAM エディタ の操作の要点を説明したいと思います。
 
まず Altium PCB ツールの場合には、コマンドを何も起動しなくてもマウスのカーソルを部品上に移動し左ボタンで部品をつかめば自由に部品が動きます。いわゆる Windowsでいうところのドラッグ&ドロップにより、簡単に部品を移動できるようになります。
 
しかし CAM エディタではそういうわけにはいかず、これと同じ操作をしても全くなにも起こりません。CAM エディタではドラッグ&ドロップはサポートされていませんので、パッドを移動させるには次のような手順が必要になります。
 
  1. [ Edit ] – Move コマンドを起動し、対象を選択する
    メニュー構造自体はWindows 標準が守られていますのでこの操作に戸惑うことはないでしょう。しかしこれでパッドをクリックしてもパッドがハイライトするだけで、パッドを動かすことはできません。実は CAMtastic では [ Edit ] – Move のコマンドによって最初に有効になる機能は、部品の移動ではなく移動対象のセレクトなのです。コマンドを起動した直後カーソルが四角形 [ □ ] に変化します。CAMtastic ではまずこの状態で、マウス左ボタンのクリックにより動かしたいパッドをセレクトします。
  2. マウスの右ボタンをクリックする
    マウスの右ボタンをクリックすることによりセレクトの機能が終了します。しかしCAMtastic では、単に機能が終了するだけでなく次の機能が有効になります。これでようやくパッドが動くと思いきや、ところがどっこい、さらにまだ前段階の操作が必要です。
  3. マウス左ボタンのクリックにより始点を決める
    この操作で、セレクトされた部分が四角形で囲まれ、マウスのカーソルは十字 [ +] に変化しているはずです。この状態で移動の始点を指定します。[終点] – [始点] の距離をセレクトされたオブジェクトが相対移動しますので、始点をどこに指定してもかまいません。しかし単独のパッドを動かす場合には、パッドのセンターを始点にするのが一番分りやすいはずです。始点はマウスの左ボタンのクリックによって決めます。ここまでの操作でようやくパッドを動かすことができます。
  4. マウスの移動によりパッドを目的地まで移動して確定する
    マウスを動かせばパッドが移動しますので、目的地まで移動させたあとマウス左ボタンのクリックで終点を決めます
  5. これでようやく移動が完了します。
    さらにマウスの右ボタンをクリックすると (1) の状態に戻りコマンドを再起動しなくても、別のオブジェクトを移動することができます。
以上のように、CAM エディタ では他のアルテイウムのツールとは大きく異なる操作が求められます。そこでこの CAMtastic の違いに戸惑うことがないように、要点を4つあげておきます。
 
  • ドラッグ&ドロップはサポートされていない
  •  [ Edit ] – XXXX コマンドを起動すると、まずセレクト機能が有効になりその後、処理に必要な一連のンドが自動的に呼び出される
  •  マウスの右ボタンを押すと機能が終了するだけでなく次の機能が始まる
  •  部品移動の場合にはセレクトされたオブジェクトが、指定した始点と終点の間隔を相対移動する
この操作性は、ACT 社の ECAM(現ダウンストリーム・テクノロジー社 CAM350)が DOS 時代から用いてきたものに良く似ています。ECAM は PCベースの Gerber エディタの草分けであり、長期にわたって販売されている製品ですので、CAM エディターでその操作体系が踏襲されたとしても不思議ではありません。また、これが使いやすいという評価もあります。Altium ユーザとしては違和感を拭えませんが、とにかくこの違いを理解して慣れるしかありません。

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